ごあいさつ


第19回日本がん分子標的治療学会 学術集会
会長 今村 健志
愛媛大学 大学院医学系研究科


第19回日本がん分子標的治療学会学術集会を担当させていただく愛媛大学の今村健志でございます。本学術集会は、2015年6月10日(水)~12日(金)、松山全日空ホテルでの開催を予定しております。ご多忙のことと存じますが、多数の方のご参加の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、分子標的治療はまだまだ発展途上にありますが、ATLに対する抗CCR4抗体療法、EML4-ALK肺がん診断・治療法、PD-1抗体によるがん免疫治療法など、最近の我が国発の治療ターゲットや治療コンセプトのトランスレーショナルリサーチの成功には目を見張るものがあります。一方で、治療の個別化、再発や耐性の克服については、まだまだ課題が多く、今後、異分野との連携による取り組みや新しいテクノロジーの導入の成果に期待が寄せられています。

このような現状を鑑み、第19回学術集会では、新規治療標的探索の現状と問題点、新たな作用機作の薬物とその応用、新しい治療コンセプトなどの最先端をレビューし、さらに、「学際的がん分子標的治療研究戦略~異分野とのコラボレーション~」をテーマに掲げ、異分野との連携・融合、特に革新的技術の進歩とその応用の可能性や将来性について考えたいと思っております。そのために、魅力的なテーマを設定し、基調講演、ワークショップ、シンポジウムを企画していきたいと考えております。特に、テクノロジーについては、展示を充実させ、テクニカルセミナー等も計画しております。

愛媛県は、正岡子規や夏目漱石、坂の上の雲の偉人を輩出した歴史ある土地で、しまなみ海道や西日本最高峰石鎚山など風光明媚な場所が多く、さらに松山市には道後温泉もあり、皆さまが楽しめる街です。会場の松山全日空ホテルは、松山の中心に位置し、空港から車で20分、道後温泉まで車で10分の非常に便利な場所にあります。多くの方々にご参集を頂けることを願っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。